転職をしない勇気

転職がベストな判断かどうかは、残念ながら転職後にしかわかりません。しかし、安易に転職や唐突な転職というのは実際問題メリットはあまりないでしょう。

転職理由は、「●●●が不満」だから・・・
企業側が「●●●が不満」だから、転職したいです・・・では
納得してくれません。正直、悪い印象しかないでしょう。

まず、その「●●●が不満」というのは、改善できることなのか、解決できないことなのか、じっくり考えてみましょう。単純な話、人間関係を理由にあげられる方は多いですが、それはどこの大企業へいっても中小企業へいっても存在する話です。それよりもどうすれば、その関係が上手くいくのか、触れずにいられるのか、大人の対応で俯瞰的に問題を見ることも大切です。

転職にはリスクが伴います。会社の地位をリセットされます、勤続年数もリセットされます、もしかすると年収も下がることも可能性としてはあるでしょう。できる限り今、お勤めの企業に残るという選択肢は常に持つべきです。それは特に日本というお国柄が関係しているからともいえるでしょう。２～３回の転職でもどうしてもフラフラしていると思う人も多く、５～６回となると人事権を持つ責任者たちもいくら優秀なMRでも採用を見合わせる可能性は大いにでてきます。転職をしない勇気も必要かもしれません。

ひとつ経験談
実際にMRを経験して10年程度経つ方が、国内系新薬メーカーからヘッドハンティングをいただくことがありました。年収だけで考えると現在の製薬メーカーよりも1.4倍～1.8倍を約束されての話でした。専門領域での実績の自負もあるので転職を家族とも話し合い検討してきましたが、元々が転職する意志がなかったことと、また現在の上司や同僚との関係が良かったことで転職する話は断りました。実際その後そのMRは今までの実績を評価されエリアマネージャーとして活躍されるようになりました。

転職するならば、やっぱり時間に少し余裕を持って転職活動をしていくことが最高の転職に繋がるのでしょう。