上級ＭＲ，専門領域ＭＲを置くかどうか

社内に上級ＭＲや専門領域ＭＲを置くかどうかは、会社の方針や持っている医薬品などによって変わってくるだろう。どの会社にも上級ＭＲや専門領域ＭＲが必要という訳ではないでしょう。では、今日本では、上級ＭＲや専門領域ＭＲはどのくらいいて、どのような理由で社内で制度をひいているのか見ていきましょう。

社内ＭＲの認定制度を導入している理由として、自己学習を慣習化させ、モチベーション向上、知識向上をし、より質の高いＭＲを育成したいためという理由が多い。専門の医薬品を扱っている製薬会社などは導入しているようだ。

導入を検討している製薬会社は、がん、免疫領域に特化したＭＲを検討していたりと専門分野ＭＲを置こうとしているところがある。しかし基準がむずかしい、導入するには検討すべき認定方法や給与面の反映をどうするかなど、難しい点があるようだ。

導入しない点で多いのが、幅広い知識を持ったＭＲがほしい、全てのＭＲにスペシャリストや上級ＭＲを求めているなどの面から、導入しないといった意見が多いようだ。

あなたは上級ＭＲに賛成？反対？

あなたは上級ＭＲに賛成ですか？会社の状況、方針によっても変わってきますが、あなたは上級ＭＲという制度に賛成でしょうか？反対でしょうか？

現役ＭＲにＷＥＢアンケートを実施したところ、32.8％が賛成、26.1％が反対、どちらでもないが41.0％となりました。

賛成の意見として、将来的にはそのような基準が必要となっていくだろう、ＭＲの社会的地位向上や、医療関係者からの信頼性が高まる、ＭＲのモチベーション向上のために必要などの意見がありました。

反対の意見としては、個々の企業が取り組むべき問題がある、試験で上級ＭＲを認定することは困難、小規模企業にとっては制度採用は難しいなどの意見がありました。

上級ＭＲという制度にはさまざまな問題もあるが、将来的には大企業に採用されていく制度という認識をＭＲも持っているようだ。しかし、上級ＭＲに対してまだまだ無関心なところもあるようです。ＭＲ自身もその時代の波にしっかり乗れるように日々努力をつづけていかなければならないでしょう。